2014/12/19第13回 
ニコ生で披露したレジェンドのダビスタプレイ Text by 成澤大輔(ダビスタ伝道師)

2014年の有馬記念も、1週前の追い切りの様子が報道されて、ふとカレンダーを眺めれば正月までもう2週間を切っちゃっているではありませんか。
師走のスピード感は15年ほど前からどんどん高まって、3年ぐらい前に最速となったはずなんですが、今年は『ダビスタGOLD』の発売と衆議院選挙があったせいか、またちょっとスピードアップした気がします。
これはもう、素直に受け入れるしかありません。

そんな師走の寒風のなか、2014年12月13日(土)にニコニコ生放送「『ダービースタリオンGOLD』発売記念 ダビスタ好きライター&実況主大出走」に出演してきました。
放送予定時間は13日の正午から翌14日午前2時までの14時間という長丁場でして、メインはニコ生で人気を集める実況プレイヤーお二人が、牧場開設からスタートしてGⅠ馬、できればダービー馬の生産に挑むという困難なミッション。
ゲストとして呼ばれたわたしは、以前からの盟友である“ダビスタの鉄人”ホーク爺、横井顕さんとともに実況プレイの合間のコーナーであれこれしゃべったり、プレイしてまいりました。

それでですよ、わたしも驚いたのは3番目のコーナー「名物ライター集合!「ダビスタ」座談会~懐かしの名馬と戯れてみた~」のことでありました。
このコーナー、座談会と銘打たれているけど、実際には“ゲスト3人で『ダビスタOLD』のほうをプレイして、90分の枠内にGⅠ馬を生産する”というテーマが与えられておりました。
それがどれだけやっかいなことか、容易にご想像できることでありましょう。

そこでわれらゲスト3名は協議して、手法と担当を切り分けたのです。
箇条書きでご紹介しましょう。

●時間制限が厳しいので生産はしない。
まず馬券で資金を増やし、2歳馬のセリで3~5頭ほど有望な馬を買う。
そこまでの担当はホーク爺。

●買った2歳馬のコメントチェックと入厩後、より有望な馬を選び出して自厩舎で調教する。
そして調子のコントロールと出走。
横井顕ちゃんが担当し、2名は脇から助言する。

●わたしは後ろで彼らのプレイを見ながら、『ダビスタOLD』の紹介や内容の解説をする。ダビスタ伝道師本来のお仕事ですね。

こんな布陣でゲームを始めたわけです。

結果、ニッポーホークと名付けたニッポーテイオー×オレンジスクイーズの牝馬が無敗で阪神3歳牝馬Sを勝ち、次走の共同通信杯でアイリスフウジンとびっしり競り合ってハナ差敗れるものの、“藤枝マジック”で整えた調子でオークスに出走し、追い込んでぶっちぎる離れ業を披露。
ニコ生の画面は、ニッポーホークと我々を褒め称えるコメントで溢れ返ったのでありました。

ホーク爺の馬券戦術、セリ市で有望な馬を選び出す眼力。
ギリギリまで攻める調教で能力を引き出し、目標レースに合わせて一柳厩舎へ転厩させ、調子を整える横井顕ちゃんのコントロール。
彼らの手法はわかっていたつもりのわたしでも、実際に見てみると「お見事!」というほかないテクニックでした。
運に恵まれたのだとしても、ダビスタを知り尽くしているからこそのプレイでありました。「レジェンド」の仕事、と言ってもいいかもしれません。

そして我々が出した結果は、そのあとの『ダビスタGOLD』実況プレイにも影響を与え、最終的には彼らも目標にしていたダービーを制したのです!
出番が終わっていち視聴者として観覧していたわたしも感動しましたし、いい番組に出られたと率直にうれしくなりました。

さて、上記ホーク爺と横井顕ちゃんのテクニックは、現在制作中の『ダービースタリオンGOLD』の完全攻略本に収録します。
来年2月頃を目標に頑張って制作していますんで、どうぞお楽しみに。

◆ニコニコ生放送「『ダービースタリオンGOLD』発売記念 ダビスタ好きライター&実況主大出走
※プレミアム会員に登録されている方は、2015/01/13(火) 23:59まで視聴可能です。

成澤大輔(ダビスタ伝道師)
1965年東京生まれ。1981年に競馬ファンとなる(当時高校1年生。その年の年度代表馬はホウヨウボーイだった)。1986年からライター、ゲーム攻略本編集制作を始め、1991年の年末にファミリーコンピューター用ソフト『ベスト競馬 ダービースタリオン』と出会う。1992年の春に『ダービースタリオンを一生遊ぶ本』(JICC出版局)を発刊し、以後15作にわたる家庭用機すべてとPC9800版の攻略本、2冊のファンブックを制作。また、プレイステーション版『ダービースタリオン』とのコラボ誌『ダビスタマガジン』(メディアファクトリー)の編集長も務めた。『ダービースタリオンGOLD』でふたたび“ダビスタ伝道師”を名乗れることに大きな喜びを感じている。
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