2014/11/28 第11回 競馬は自分を熱くする。
その血肉が『ダビスタ』だ!
Text by カンニング竹山

競馬を始めて早23年。
熱しやすく冷めやすい性格を持ち合わせた私が、これほどまでにずっと熱中し続けているものは、競馬以外にはない。
お金を賭けて負ける時もあれば、儲かる時もある。
そうした博打の魅力に引っ張られて続いているのも確かである。
しかし、馬券を買わなくても予想するし、レースも観る。
なんて意味のないことを! と思うかもしれないが、それでも楽しいのが競馬なのである。

読者の中には私と同じ考えの方も多々いるであろう。
(勿論、馬券を購入しているときの楽しみはもっと増えるが)

この23年間、競馬に関してはさまざまな経験をしてきた。
若い頃は何故か毎年、毎日王冠(GⅡ)の前日に府中競馬場に最終電車で向かい、徹夜で並んで開門ダッシュをしていた。
コーチ屋と言われる違法行為をしているおっさんに騙されたこともあった。
府中や中山で、すっからかんのおけらになり、徹夜で歩いて帰ったこともあった。
飲み屋で知らないおっさんと競馬談義していたら、互いに譲らず、揉めて一触即発になるまでテンションが上がったこともあった。
その反面、素敵な競馬仲間との出会いもあったし、間違って買った馬券で万馬券が的中したなんてこともあった。
とことん惚れて惚れて惚れぬいたグラスワンダーのような馬も現れた。
グラスワンダーの何が自分を突き動かしたのか、いまとなってはオカルトめいた経験ですらあった。

そして現在、競馬芸人なんて呼ばれて、大好きな競馬が仕事に繋がっている。
正直に言うと、競馬で、つまり馬券で相当損をしているのは間違いない。
しかし、それ以上の経験を、私は競馬というものにさせてもらっている。
これだけは誤解のないように言っておくが、私はギャンブルが好きなわけではない。
競馬以外のギャンブルはほとんどやらない。
ではそんなにギャンブルが好きではない私が、何故競馬だけは数十年もやっているのか?
それはやはり、競馬に流れるドラマがあるからだ。
血統を取り巻くドラマがあれば、生産者の執念と言うべき人間ドラマもある。
そのドラマはミステリーにも似て難解だ。
自分で勝手に答えを妄想してみるが、考えた通りには決してならない。
ともかく、仕事以外で良くも悪くも私を熱くしてくれるものが競馬なのである。

そして、私には『ダビスタ』があった。
『ダビスタ』で競馬の仕組みを学び、何より血統の仕組みや組み合わせを学んだ。
おそらく『ダビスタ』がなければ競馬芸人と言われる今のポジションも存在してないし、何より競馬からは離れていたのではないかとさえ思う。

『ダビスタ』こそ私にとっての競馬の教科書であった。
この教科書はどんな解説本より、どんな競馬教室的なものより遥かにわかりやすかった。
かつては競馬をやりたいと言う人がいたら、「まず『ダビスタ』をやってみな!」と勧めていた。

しかし、しばらくそれが出来ない時期が続いていた。
でも、これからは堂々と『ダビスタGOLD』を勧めればいい。
『ダビスタ』は自分の経験から競馬の教科書に最適だ。
『ダビスタGOLD』発売により、また日本の競馬界はいっそう盛り上がるのではないか……。
私は本気でそう思っているし、近年競馬の売り上げが下がったのは『ダビスタ』の新作が発売されなかったからとさえ思っている。

そして、私自身も競馬ファンとしてさらにバージョンアップがなされるだろう。
あと数日で私に『ダビスタGOLD』がインストールされるから。

さぁ皆さん、いよいよ、とうとう、待ちに待った牧場を開ける時が来ましたぞ!

カンニング竹山
1971年、福岡県出身。上京後、1992年にお笑いコンビ「カンニング」を結成。2004年より単独で「カンニング竹山」として活動。以後、お笑いだけでなくバラエティやドラマ、映画など幅広く活躍している。競馬とは1990年代前半に出会い、いまでは芸能界屈指の競馬愛と知識を誇る。フジテレビ「うまズキッ!」の5連単クイズ企画では、投票した競馬記者の思考を読んで答えを探し、競馬ファンの視聴者を大いに感心させた。
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