2014/9/26 第5回 祝! チクザン牧場復活!
Text by カンニング竹山

『ダービースタリオン』復活! こんな嬉しいことが起こるなんて夢のようである。

実際の競馬歴は23年あたりになるが、まだまだ競馬のビギナーだった頃、『ダビスタ』が僕の競馬の教科書となり、その魅力を存分に教えてくれたと言っても過言ではない。
あまりよいことではないかもしれないが、当時はまだまだ仕事もなく、売れない20代の若手芸人だった僕は、芸のことをそっちのけで『ダビスタ』をやり続けていた。
重賞を勝つ馬ができて、いずれGⅠのタイトルを取り、ダービー馬ができた時には、本気で泣いた。
凱旋門賞馬ができた時には、大げさではなく、マジで1週間ぐらいは余韻に浸っていたものだ。

それくらいに没頭してしまった『ダビスタ』というゲームであるが、不思議と他のゲームとは違い、未だに「無駄な時間だった」などとは思ったことがない。
今でも“競馬好き芸人”として、『ダビスタ』で勉強させてもらった事が非常に役立っている。
番組表の時期や条件の見極め、調教にいたっても、「たかがゲーム」とは言えないほど『ダビスタ』はよく出来ているし、競馬ファンにとっての教材なのだ!
だからあえて言わせてもらう。
俺にとって競馬シミュレーションゲームと言えば『ダビスタ』なのだ!
ほかに代わるものがないゲームなのだ!
おそらく、同じ意見のファンは大勢いると思うが。

さて、『ダビスタ』では僕なりのルールと言うものがある。
競馬を始めて最初に好きになった馬が「フジノマッケンオー」と言うこともあり、『ダビスタ』でも最初に種付けして生まれた馬の名前は必ず「タケヤマ」の「タケ」を取って「タケノマッケンオー」と馬名をつけている。
ちなみに牧場名は「チクザン牧場」である。
ここから僕の『ダビスタ』は始まる。
そして、紆余曲折を経て、血統的にも距離適性的にもチクザン牧場として勝負をかける馬が出来た時は、僕が大好きな馬のグラスワンダーから名前をいただき、「タケノワンダー」という馬名をつける。
ところが、勝負をかけたタケノワンダーが全然走らない時がある。
そうなると、もうワンチャンスと言うことで、これぞと言う馬には「チクザンワンダー」と言う馬名をつけるのです。
僕なりのルールが『ダビスタ』にはあります。

さぁ、まもなくチクザン牧場も復活させなければならない。
さすがに今は仕事そっちのけとはいかないが、寝不足だが幸せな時期がしばらく続きそうである。
ちなみに、僕が作った最高傑作の馬は「ハービットサンデー」と言う偶然できたサンデーサイレンス産駒の牡馬でした。
凱旋門賞馬でした。
狙って作ったタケノワンダー、チクザンワンダーはどのシリーズでも毎回そんなに活躍できず、偶然出来た馬が強くなりました。

これもまた『ダビスタ』の醍醐味です!
さぁ、みなさん、始めますよー!
復活した『ダービースタリオン』を!

カンニング竹山
1971年、福岡県出身。上京後、1992年にお笑いコンビ「カンニング」を結成。2004年より単独で「カンニング竹山」として活動。以後、お笑いだけでなくバラエティやドラマ、映画など幅広く活躍している。競馬とは1990年代前半に出会い、いまでは芸能界屈指の競馬愛と知識を誇る。フジテレビ「うまズキッ!」の5連単クイズ企画では、投票した競馬記者の思考を読んで答えを探し、競馬ファンの視聴者を大いに感心させた。
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