2014/11/12 第10回
スケジュールと予定日と新スケジュールと
Text by 成澤大輔(ダビスタ伝道師)

11月2日(日)に行われた天皇賞(秋)は、重賞未勝利だったスピルバーグが、ただ1頭だけ強烈な末脚を発揮して差し切りました。
スローペースの恩恵があったとはいえ、ディープインパクト産駒らしい爆発力はこれからの活躍を想像させるものでした。
その翌週はGⅠレースの連続開催はひと休みで、最近は出世レースのひとつに数えられるアルゼンチン共和国杯(GⅡ)が行われました。
フェイムゲームが重賞3勝目、鞍上の北村宏司騎手はスピルバーグに続く重賞制覇で絶好調であります。
また、関西では今年から名を変えて中京競馬場へ移設されたチャンピオンズカップの前哨戦・みやこSは、パワーアップした去年2着のインカンテーションが快勝しました。

そして11月16日(日)のエリザベス女王杯の週からは、怒濤の7週連続GⅠレースがスタートです。
ラストに控える12月28日の有馬記念まで一気に突っ走ります。
しかもその後、翌週の1月4日には東西の金杯が行われてしまいます。
これは例年なら数日あるはずの年末年始の休みがなく、有馬記念からノンストップで2015年の開催に突入するということ。
私事ではありますが、競馬の中継番組に関わっている自分にとってこのスケジュールは、なかなか厳しいものがあります。
一介の競馬ファンとしても、いつもはゆったり見ていた12月29日の東京大賞典や30日のケイリングランプリも、今年は馬券・車券を買うだけになるでしょう。

……………………。
何をのんきにスケジュールのことなんか書いているんでしょうね、わたしは。
ただいまの時刻は『ダービースタリオンGOLD』の発売まで1ヵ月を切った某日の夕方5時すぎ。
2週間ほど前のイメージでは、この時期には『ダビスタGOLD』のプレイを始めて、その感覚をダビスタ伝道師として、みなさんにどうお伝えしようか考えているはずでした。
その先に控えるあれこれについても、年末に向かっての慌ただしさと平行で動かしていく状況を想像したりもして、なおさら『ダビスタGOLD』の切望が一段と激しくなったり。
さしものわたしにも、胸の中に黒い何かが渦巻いてくるような気になります。

ああ、ついついグチってしまいました。まだまだ修行が足りません。
そういえば『ダビスタGOLD』の2歳秋路線はどんな感じになっているのでしょう。
今年から朝日杯フューチュリティSが有馬記念前週の阪神競馬へ移設されたことにより、2歳、とくに牡馬の路線は大きな変化が生じました。
ローカルの新潟2歳S、小倉2歳Sまではこれまでと同じですが、10月東京の名物2歳オープンだったいちょうSの重賞昇格、これに伴うデイリー杯2歳Sの時期変更。
そして、何よりも大きいのは、ラジオNIKKEI杯2歳Sが中山競馬最終週のホープフルSと入れ替わり、ラジオNIKKEI杯の冠はこれまた新たに重賞となった11月末の京都2歳Sにつけられています。
増えた2歳重賞をどのように戦っていくか?
リアル競馬のイメージプレイでも、ムチャなスケジュールで片っ端から出走するゲーム的なプレイでも、これまでにない新鮮なおもしろさが潜んでいそうです。
早くチャレンジしたいものです。

成澤大輔(ダビスタ伝道師)
1965年東京生まれ。1981年に競馬ファンとなる(当時高校1年生。その年の年度代表馬はホウヨウボーイだった)。1986年からライター、ゲーム攻略本編集制作を始め、1991年の年末にファミリーコンピューター用ソフト『ベスト競馬 ダービースタリオン』と出会う。1992年の春に『ダービースタリオンを一生遊ぶ本』(JICC出版局)を発刊し、以後15作にわたる家庭用機すべてとPC9800版の攻略本、2冊のファンブックを制作。また、プレイステーション版『ダービースタリオン』とのコラボ誌『ダビスタマガジン』(メディアファクトリー)の編集長も務めた。『ダービースタリオンGOLD』でふたたび“ダビスタ伝道師”を名乗れることに大きな喜びを感じている。
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