2014/12/26第14回 
年末スペシャル! 有馬記念大予想! Text by 成澤大輔(ダビスタ伝道師)

以前の当コラムで紹介したわたしの活躍馬・ファーンは、有馬記念を3連覇して牧場運営に大きく寄与してくれました。
何にしろ1着賞金は2億円ですから、天皇賞の5割増し。
手取額は1億5000万円を超えて、「でかいのを獲ったんだ」という気分に浸らせてくれます。

『ダビスタGOLD』の有馬記念は、ふつうにプレイしていればしょっちゅうやってきます。が、年末も押し迫ってきて、いよいよリアルの有馬記念も近づいてきました。
日本ダービーが祭典としての神々しさに彩られた未来への期待に心震わすレースなら、有馬記念は年の瀬まで生き残ってきた一流馬たちによる一発勝負です。
去年のオルフェーヴルや4歳時のディープインパクトのように、超一流馬の強烈なパフォーマンスが炸裂するレースであると同時に、マツリダゴッホやダイユウサクのような穴馬が突如の大激走で世間を騒がすなんてことも起こる一戦です。
ファン投票で出走馬が選ばれることから“ドリームレース”と呼ばれる有馬記念ですが、その夢はどっちの方向に転がるのかわからない。
だからこそ、競馬ファンとして何よりも心躍るレースですし、何としても馬券を獲りたいレースです。
有馬記念を当てて、迎える年末の晴れやかなことといったら!

今年の有馬記念は、思いがけぬほどトップクラスのメンバーが集まりました。
出走16頭のうち10頭にGⅠ勝ち鞍があり、全馬のGⅠタイトル数を合計すると26にも及ぶのだとか。
ここにハープスターやイスラボニータの名も加わっていれば……とは思わないわけではありませんが、そこまでは望みすぎというものでしょう。

さて、16頭の父馬を見てみますと、ディープインパクト産駒が7頭、ステイゴールドとハーツクライ産駒が3頭ずつ。
残る3頭はシンボリクリスエス、キングカメハメハ、スズカマンボの仔。
となれば、まず最初に考えるべきは、ディープインパクト産駒をどうするか。
これにはシンプルなデータで対応しましょう。
東京、中山、京都、阪神の4主場の重賞成績を比較すると、中山を除く3場では勝率10%超、連対率も22%を超えているのに、中山だけ勝率5%・連対率16%と大きく数字を減らしています。
つまり“ディープインパクト産駒は中山が苦手”と断じていいでしょう。
次はステイゴールド産駒ですが、これは過去5年の有馬記念成績を振り返れば一目瞭然です。
去年のオルフェーヴルを始め、3頭で4勝しているのだから言うことありません。
ハーツクライ産駒は去年ウインバリアシオンが2着。
長距離血統でもあり、問題ないと考えていいでしょう。

問題はエピファネイアの処置でしょう。
ジャパンCは度肝を抜く強さを発揮しましたが、鞍上のスミヨン騎手がよくぞ我慢させたという競馬でした。
果たして初騎乗となる川田騎手に同じ芸当……いや、6回のコーナリングや1周目スタンド前の大歓声、さらには外に壁をつくりにくい7枠13番の枠順と、エキサイトしやすいエピファネイアには厳しい条件が揃ってしまいました。

最後に全体の枠順について。
過去20年で15、16番からは1頭も3着以内に絡んでいません。
また、最多勝は1番の3勝、3着以内率ベストは6番の36.8%となっています。

以上のデータをインプットして導き出したわたしの結論は
◎ ゴールドシップ
○ フェノーメノ
▲ ジャスタウェイ
△ ジェンティルドンナ・トゥザワールド・トーセンラー
と出ました。
ここからどう馬券を組み立てるか、当日の情報も頭に入れてギリギリまで煮詰めていきます。

では皆さま、よい有馬記念をお迎えください!

なあに、負けたって当日は後ろに2レース残っていますし、翌日は大井競馬場でホッコータルマエやコパノリッキーらが出走する東京大賞典がありますよ!

成澤大輔(ダビスタ伝道師)
1965年東京生まれ。1981年に競馬ファンとなる(当時高校1年生。その年の年度代表馬はホウヨウボーイだった)。1986年からライター、ゲーム攻略本編集制作を始め、1991年の年末にファミリーコンピューター用ソフト『ベスト競馬 ダービースタリオン』と出会う。1992年の春に『ダービースタリオンを一生遊ぶ本』(JICC出版局)を発刊し、以後15作にわたる家庭用機すべてとPC9800版の攻略本、2冊のファンブックを制作。また、プレイステーション版『ダービースタリオン』とのコラボ誌『ダビスタマガジン』(メディアファクトリー)の編集長も務めた。『ダービースタリオンGOLD』でふたたび“ダビスタ伝道師”を名乗れることに大きな喜びを感じている。
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